メンバーインタビュー③「世界が変わって見えるような気づきを生み出す」~ゆうじん

こんにちは、ミチカケメンバーの かよです。

インタビュー第三弾は、チーム・カノバのメンバーであり、ミチカケの立ち上げ・対話プログラム開発を担ってきたゆうじんさんです。

ゆうじんさんの過去の経験も振り返りながら、ミチカケ・ダイアローグの開発への想い、ミチカケでメンバー全員が実施している「beの問いワーク」の原点を辿ってみたいと思います。

 

ー【Q1】ミチカケを立ち上げたきっかけは何ですか?

なおちゃん(野田直子)と出会って「チーム・カノバ」として場づくり活動を行いながらも「実践の場」の運営もしたいよねと話していたのがきっかけというか、はじまりかもしれません。

カノバでは、ファシリテーション講座や、問いをたて対話をする「トイノバ」を開催したり、ワークシートを使って自分をふりかえる「beの問いワーク」というプログラムも開発しました。

そういった活動を続けてきて、じゃあ「拠点があるとどうなる?」という問いが閃いて、場所を探していたらご縁がありちょうどいい場所が見つかって。そこで話すうちに「身体や心を整える、静けさ、自分を振り返り、見つめる」というコンセプトが沸いて、初めの「ミチカケ」が生まれました。
ミチカケでのワークや対話を通して自分を振り返り、リセットして充電していく、自分のパワースポットになればいいなと。

その後場所を移転することになって、現在の古民家の2階が「ミチカケ」の拠点となってコンセプトも今のかたちに変わっていったんです。

二階からは四季折々の花を眺めることができます

  

ー【Q2】チーム・カノバが出来る以前はどんな活動をしていたのですか?

最初は別の団体でファシリテーションの勉強会をしていました。そのころからファシリテーションの要素のなかで「問い」「ふりかえり」に惹かれていましたね。

その後、府中で小さな勉強会のようなものを始めたんです。そこでは死ぬまでにやりたい100のことを書いてふりかえったり、叶ったことを皆でシェアしました。叶っても叶わなくても、ふりかえることが大事で、これは本当に自分がやりたいことなのかな?とか、本当に自分がやりたいことを時間をかけて自分に問いながら分かっていくという感じ。

この会でやったことが今のミチカケ・ダイアローグに繋がっていきました。

  

ー【Q3】Q3ゆうじんさんは常に「問い」を大切にされていますが、なぜ「問い」が重要なのでしょうか?

いい対話をするために「問い」にはこだわっています。問いがあることによってふりかえるポイントが引き出されやすい。良い問いの設定があれば良いふりかえりに繋がります。
さらに問いを設定したワークシートを使うことで良い気づきやアイディアが生まれやすくなり、書くことでこれとこれは繋がってるな、このパターンなんかあったなとか他との関連性を感じられる。そうすることで繋がりや流れに意識がいくようになると思うんです。

  

ー【Q4】ミチカケ・ダイアローグのワークシートの開発にはどのような想いがありますか?

大学生のころから方程式や法則を見つけるのが好きでした。あとはすごく「気づき」に興味があって、「気づき」に喜びを感じるんです。これが根源で、だから「問い」「ふりかえり」が大事だなぁと。良い問いを設定したワークシートを使ってもらうことで、他の人に気づきがあれば自分も嬉しいですね。

ワークシートを使ったふりかえり(ミチカケ・ダイアローグの様子)

ー【Q5】ゆうじんさんが大切にしている「気づき」ですが、質の高い気づきって何なんでしょう?

ゾクゾクするような感覚。それが起こることで世界の見え方が変わって、「あれ?みたいな。「世界ってそうだったんだ!」みたいなことが起こるとすごく嬉しい。来た時と帰る時では世界が変わって見えるような気づきが起こることは「場」づくりとして大事なことだと思っています。

  

ー【Q6】今までの話しは、ゆうじんさん自身の問い「自由を愛し自在に遊ぶには?」と深く繋がっている気がしますね?

自分は小さいころから自由を求めて生きて来た気がしています。「自由であるということ」とは時間とかお金とかあるいは価値観とか「自分」にも囚われないでいたいということです。自分もそうだから他の人も色んなものから解放されることでもっと自由に生きてもらいたい思っているところはあるかもしれません。

もちろん時間とかお金については僕が直接どうこうするのは難しいですが、場の力から生まれる「気づき」によって世界の見え方が変わることはあるはずです。それによってほんの少しでも、日々の暮らしが楽しくなったり、生きやすくなったりするはずです。実際にミチカケはそうしたことが起こっている場面に立ち合えたりします。それはとても感動的な景色です。

初期のミチカケ(服部)での対話の様子

  

【インタビューを終えて】

良い「問い」によって良い「ふりかえり」が引き出され、思いもよらない「気づき」に繋がっていく。ゆうじさんのプログラム開発のこだわりや原点に触れることができました。

ゆうじんさんが最後に語ったくれた「自分が囚われているものから解放され、世界の見え方が変わること」が生きやすさに繋がっていくこと、これはミチカケの大きなテーマでもあるなぁと感じました。私も一緒にふりかえり、改めて「ミチカケ」という場の素晴らしさを実感できたインタビューでした。
ゆうじんさん、ありがとうございました!