メンバーインタビュー④「人が成長することを信じたい」~かよ

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今回は、ミチカケメンバーである なっちゃん(水島なつきさん)による記事です。
ミチカケでは、メンバー自身が思い思いに様々なプロジェクトを立ち上げています。
なっちゃんは心理セラピストになる夢に向けて、「聴きじょーs’」という傾聴スキルを高めるプロジェクトを実施中です!
その一環で作成したメンバーインタビュー記事をお届けします。
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こんにちは、なっちゃん です。

将来、心理セラピストになることを目指しています。

今回、セラピストに必須であろう「傾聴スキル」に磨きをかけたいという思いから、聴きじょーs’のプロジェクトの一環で、ミチカケのメンバーの皆さまにインタビューをさせてもらってます。

題して「傾聴させてもらえませんか?」

普段なかなか聞けない部分まで深彫りしていきたいと思います!

今回は、ミチカケ運営メンバーでもある公認心理師の坂本佳世(さかもとかよ)さんのお話を傾聴させていただきましたよ^^

ー【Q1】子どものためのお絵描き造形教室「みちくさ」の活動をされていますが、そのきっかけは何でしたか?

2018年の未来共創塾(※)の1期生として参加して「子どもの遊びと暮らしのデザイン研究所」のプロジェクトを立ち上げました。

(※:未来共創塾とは、福山市主催のまちづくりイベントです。

詳細▷https://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/site/mirai-kyousoujuku/

子どもが自己表現をすることに興味がありました。自己表現と一言で言っても十人十色。自然の中で遊ぶにしろ、創作活動をするにしろ、自分のイメージを形にすることを誰かと共有する、認めてもらえる、相手を認めることを通じて、相互理解につながればと考えました。

プロジェクトを進めていく中で自分のやりたい方向性が見えてきた時に、お絵描き造形教室をやり始めていたばかりの方と出会い、想いの部分が重なっていると感じて一緒に活動をするようになりました。

(実はこの未来共創塾で、ミチカケ主宰のなおこさん・ゆうじんさんと出逢いました。これがご縁となって、後々ミチカケにも参加することになったのです。)

ー【Q2】みちくさの活動について詳しく教えてもらってもいいですか?

こどものためのお絵かき・造形教室 みちくさ

草戸の古民家1階でしている、お絵描き造形教室です。出会いの後、2021年から「こどものためのお絵描き・造形教室みちくさ」として2人で本格的に始めた事業になります。   

(お絵描き造形教室「みちくさ」のHP▷https://michikusa-kusado.com/

みちくさでは、創作活動をすることもありますが、子どもたちがやりたいことに寄り添った活動をしています。外で散歩する時もありますし、虫を観察することもあります。

みちくさにはいろいろな子どもたちが来てくれるんです。

・うちの子は自己表現が苦手なんです。

・学校に行くのは苦手だけど、イラストを描くのが好きなんです。

・学校でうまく馴染めないから、こういうところで伸び伸びさせてあげたいんです。

・単純に作るのが好きなんです。

来てくれる子どもたちも保護者の方もさまざま。

子どもたちにとって、「安心して自己表現ができる、失敗できる、そんな環境を作りたい」と思っています。

「こういうことがしたい!」という自己表現を受け入れてもらうことが次に〇〇したい、やってみたいに繋がってくるので、そんな環境の中で、子どもたち自ら「やりたい!」が出てきた時が本当に嬉しいと感じます。

みちくさでは

・少人数で密なケアを行いたい

・気軽に来てもらいたい

・ただただ自分が楽しくやっていきたい

そんな気持ちが強くあります。

ー【Q3】ミチカケでやりたいことはありますか?

「ナラティブアプローチ」(=語ることによって、人が癒される。)を研究しているので、ミチカケという”コミュニティーそのもの”に興味があります。

私自身の振り返りをしつつ、私もコミュニティーを作る側に回って、環境を整えたり、コミュニティーを作ったりすることに今後も携わっていきたいです。

ミチカケに関わる中で、ある人が一人で「選択はこれしかない!」と考えていたことが、「実はもしかしたら、こういうふうに捉えられていたかもしれない」と、見え方が変わる場面をよく見てきました。

このプロセスはナラティブセラピーと共通するんです。

そこから、ナラティブアプローチは「1:1」だけではなく、「場」でも起こりうるものであることを発見することができました。

今現在大学院に通っていますが、博士課程はあと2年あります。この期間でナラティブアプローチをまちづくりの協働に応用させる方法を見出したいと考えています。

ナラティブアプローチには「衝突する価値観をすり合わせ、新たな物語を構築する」という考え方があるので、背景も価値観もバラバラな環境下でも、うまく課題解決をしていける可能性があると思います。

ミチカケの活動で、みなさんのやっていることがとても参考になります。

ミチカケダイアローグの中で、どういうやり方が価値観のすり合わせにいいのか、相互理解に繋がるのか、思い込みが外せるのか、色々試行錯誤しながらこれからもやっていきたいと思います。

かよさんのとても穏やかな雰囲気につつまれ、どこかで癒やしを感じながらインタビューをさせていただきました。笑

なんとミチカケでご自身の研究をされていらっしゃるとは驚き大発見でした…!

今回は傾聴させていただき、ありがとうございました!

傾聴させていただいた日:2022/03/01